引越しの時、業者などに依頼をせずに自身で行うという方もおられます。「引っ越し費用を抑えたい」「業者に依頼する費用まで確保できない」という方もおられるかと思います。
そんな時に、ダンボールや衣装ケースなどは自身の車やレンタカーなどで対応は出来ますが、大きい冷蔵庫や洗濯機のマットレスの運搬方法はどうすればいいか頭を悩ませている方も多いかと思います。
冷蔵庫の運搬方法などは以下の記事でご説明させて頂いています。是非参考にしてみて下さい。
冷蔵庫以外にも、大きなマットレスを運ぶ際に悩んでいる方もおられるでしょう。適切にマットレスを運ぶ方法とはどのようなことでしょうか。
今回は、マットレスに合った圧縮の仕方や運び方、処分の方法、業者に依頼した場合はその場合の費用相場などについて解説します。
引越し時のマットレスの運搬方法は?自分でも運べる?
マットレスを運搬するには、自分の車で運ぶか、業者に依頼するかの2パターンです。
自分で運ぶ場合は大型の自家用車またはレンタカーが必要となります。
マットレスは一見、運びやすいと思われやすいですが、中には20kg以上の重量のマットレスもあります。
また、荷台への積み込みには人手がいるなど、一人での運搬作業は大変です。大型家電と同じく、運搬の際は自分の他に何人かの人手が必要です。
マットレスの運びやすさはサイズによっても違ってきます。シングルサイズのマットレスなら自分で運ぶことも可能ですが、ダブルサイズ以上の場合は専門業者へお任せした方が無難と言えるでしょう。
マットレスの種類を確認しよう
運搬する場合は、マットレスのサイズ・仕様・素材など確認しておきましょう。
また、その費用はマットレスのサイズや折り畳めるかどうかによって異なります。折り畳めないマットレスは、別途料金がかかる場合が多いようです。
マットレスを自分で運ぶ場合の準備
自分でマットレスを運べばその費用は安く済むので、自分で運ぼうと思う方も多いと思います。
自分で運ぶ場合の注意点はどんなことでしょうか。
マットレスを自分で運ぶ時の注意点
- 梱包材の用意
- 梱包:ホームセンターなどで梱包材を購入して自分で梱包しなければなりません。
※マットレスを自分で運ぶには、転居先に問題なく搬入できるか、実際にマットレスのサイズを測って確認する必要があります。
移動経路の確保をする。
次の3つのステップがマットレスの移動経路の確保に必要なステップになります。
その1 マットレスのサイズを測る。
一般的に、マットレスの縦幅は195~200㎝、横幅はシングルベッドで90~100㎝、セミダブルで120㎝、ダブルで140㎝程度です。
このサイズはメーカーによってサイズが異なるので、あらかじめ正確なサイズを測っておきましょう。たった1cmの差でも運べなくなりますから、採寸には注意が必要です。
その2 玄関・廊下の幅を確認する。
転居する住居の入り口や廊下などマットレスを運ぶ経路の広さはあらかじめ測っておくと良いでしょう。
その3 エレベーターのサイズを確認する。
集合住宅によってはエレベーターが小さく、マットレスをエレベーターで運搬するのが難しい場合があります。階段を利用する場合は、階段の幅や踊り場の広さも確認しておくと良いでしょう。
運搬に適したマットレスの梱包方法とは。
引越の際の大事な作業の一つが『梱包』です。食器や本などは新聞紙やダンボールで梱包すれば十分ですが、マットレスの場合ではそれは不適切です。梱包しないと天候により汚れる可能性もあります。
それでは、どのように梱包したら良いのでしょうか。
その1 エアパッキン(気泡緩衝材)を使用する方法。
マットレスの梱包には、『エアパッキン』を使用する方法があります。エアパッキンとはいわゆる緩衝材です。ホームセンターで購入できます。運搬する時には、特に破れやすいマットレスの『角』を重点的に梱包しましょう。上下・左右、全体が覆い尽くすようにマットレス全体に包み、持ちやすくするための紐などを縛ります。
その2 大型ラップを使用する方法。
『大型ラップ』はマットレスの梱包にも使用できます。大型ラップもエアパッキンと同じでホームセンターで購入できます。ラップはエアパッキンの場合は厚みがないので、何重にも梱包しましょう。マットレスを縦横にし、破れやすい側や角もしっかり巻いて梱包します。最後にエアパッキンと同様に持ち手を忘れずに付けておきましょう。
その3 圧縮袋を使う方法。
マットレスの梱包に便利なものが布団用の『圧縮袋』です。圧縮袋は汚れ防止とともに、厚みも軽減できる便利なアイテムです。
「スプリング内蔵」や「低反発ウレタン」のマットレスなどは、圧縮するのに適していません。
その4 不要になったシーツや毛布を使う方法。
梱包するのに緩衝材を購入しなくても、不要になったシーツや毛布でもマットレスを梱包することができます。2枚もあれば完全に包むことができるでしょう。
ただし、毛布やシーツで梱包した場合は、運搬時にずれやすいのでご注意ください。
マットレスの運搬を業者に頼む場合
マットレスの運搬を業者に頼む場合の費用は、そのサイズ・仕様・転居先までの距離などによって異なります。自分で運ぶよりは費用は割高になってしまいますが、荷物の梱包や設置まで行ってもらえるため安心です。
一人暮らしの引越の場合、大手引越業者の単身パックなどを利用する人も多いと思いますが、積み込みできる荷物量が決まっている単身パックでは、マットレスは割増料金となることも多いです。マットレスの運搬に適した業者に依頼することが大事です。
インターネットでは複数の業者の料金やプランを比較・検討できる「一括見積もりサービス」を利用する方法もあります。
マットレスの運搬費用
運送業者にマットレスを運んでもらう前に、マットレスのサイズや折り畳めるかどうかなど確認して依頼しましょう。
一般的に、同じ市区町村内などで近距離の引越では、その費用はシングルの場合は15,000円ほどで、ダブルでは25,000円ほどとなる場合が一般的なようです。
ただし、大手引越業者のなかには、サイズを問わず、3辺(タテ・ヨコ・高さ)を合計した数値でプラン料金を設定している業者も少なくありません。
また、通常期や繁忙期などの時期によっても費用が変動することが多いです。自分の持っているマットレスの運搬に一番適しており、お手頃な業者やプランを押さえることが、引越費用を安くするコツと言えます。
マットレスを処分する方法
引越先が遠距離で、マットレス買替時期を迎えた場合は、思い切って処分することも考えましょう。
こちらではマットレスの処分方法として4つを紹介します。
その1 現在お住まいの自治体で「粗大ごみ」として出す。
多くの自治体ではマットレスを粗大ごみとして処分できます。自治体により処理費用は異なりますが、収集を依頼して「粗大ごみシール」を購入してマットレスに貼って収集日までに玄関や収集所などの指定場所に運んでおけば収集してもらえます。
その2 新品の購入時に引き取ってもらう。
新しくマットレスを買い替える場合、購入した家具店に引き取ってもらえることもあります。引取費用は3,000円程度が一般的ですが、購入場所が大手の家具店ならば「買取需要」を見越した「無料引取」を行っている場合もあります。
その3 不用品回収業者に依頼する。
自分でマットレスを部屋から持ち出すことが困難な場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
自治体で粗大ごみとして処分するとその料金はけっこう高額になりますが、不要品の回収業者ならば部屋からの運び出しも行ってもらえます。
その4 リサイクルショップや買取サービス業者に依頼する。
状態が良ければリサイクルショップなどで買い取ってもらえることがあります。状態によっては買い取りではなく引き取りになることもあるので、事前に電話で確認するとスムーズに行くでしょう。
マットレスを買い替える目安は。
マットレスの寿命は、一般的に5~10年程度と言われています。種類やメーカーの品質・使い方によっても異なりますが、次のような症状が出た場合は交換を検討した方が良いでしょう。
- カビがはえている時
- 寝起きで体が痛い時
- バネのきしみ・へたりが気になる場合
- 寝たときの凹みがそのままの状態の時
- 反発力がなくなった時
なお、買い換えたマットレスは、以下の点に注意して使用しましょう。
マットレスを長持ちさせる方法
- 定期的に陰干しする
- マットレスの向きを変える
- 敷きパッドやシーツを使う
マットレスを長持ちさせるためには、こまめに陰干しすることで通気性が高めることです。
また、定期的に上下を入れ替えて使えば、負担が一部分のみにかかることを避けられます。マットレスにそのまま寝ると汗や汚れが付着して劣化しやすくなります。敷きパッドやシーツを使用して汚れと湿気を防ぎましょう。
まとめとして
適切にマットレスを運ぶためには、自分で運ぶか業者に依頼するかの2つの方法があります。
業者に依頼すると梱包から設置まで行ってもらえ、運搬時の破損や汚れなどの心配もほとんどないです。
一方、自分で運ぶと費用は安く抑えられます。それには梱包や移動経路の確保などに注意する必要があります。
また、マットレスの状態によっては無理に運ぶよりも、買い替えた方がいいでしょう。
マットレスの処分方法や運び方にはいくつかありますので、ぜひ、参考にしてください。
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