引越し時にエアコンを持って行きたいんだけど…
エアコンの取り付け、取り外しって自分でもできるの?
最近、エアコンの品切れが話題になっています。物価が上昇しているのもあり、引越しをするからと言ってエアコンを買い替えるのはちょっと…と躊躇している方も多いかと思います。
引越しが決定したけど、現在住んでいる住居のエアコンはまだまだ現役なので、新居でも今使用しているエアコンを使いたいと考えている人もいるでしょう。
新居でも今使用中のエアコンを使いたいとなると、取り外しと新居での取り付けが必要になってきます。できる事なら自分で行いたい…。そもそも素人でもエアコンの取り付け・取外しは可能なのでしょうか。
今回はこの様にお考えの方の為に、引越し時のエアコンの取り外し・取り付けについてお話したいと思います。
引越し時のエアコンの取り付け、取り外しは自分でもできる?
結論から言いますと、素人がエアコンの取り付け取り外しを行う事は推奨できません。できない事はありませんが、手間や作業内容、またエアコンを破損や故障をさせてしまうリスク面も考えて、ご自身でエアコンの取り付け、取り外しは行わないようにしてください。
現在使用しているエアコンを新居でも使用したいと考えている方で、対応可能な選択肢は以下の2点になります。
- 引越し業者、エアコン専門業者に依頼する
- 新居で新しいエアコンを購入する
取り付けよりも取り外しの方が素人作業でも出来ない事は無いので、取り外しはがんばって自身で行い、取り付けは業者に依頼するという選択肢もあります。
しかし雑に取り外すと、冷媒ガスの抜けや締めなければならないナットやボルトの締め忘れなどが生じますので、やはり推奨は出来ません。
ある程度年式が経っているエアコンの場合は買い替えた方が良いという場合もあるので、買い替えも検討してみてはいかがでしょうか。
自分でエアコンを取り外す方法
大事な事なのでもう一度言いますが、エアコンの取り付け・取外しを自分で行う事はお勧めできません。安い業者であれば、取り付け・取り外し全て込みで15,000円以下で行う所もあります。何十万もかかるわけではないので、業者に依頼する事を推奨します。
しかしご家庭によっては色んな事情があるので、「どうしても自分でエアコンを取り外したい」という方の為に、解説させて頂きます。特殊な工具なども必要になってきますので、買い揃える手間や時間などもかかります。覚悟して取り組んでください。
まず、エアコンの取り外しに必要な工具は以下になります。
- プラス・マイナスドライバー
- 六角レンチ
- モンキーレンチ
- 大きめのカッター
- ペンチ
- ビニールテープ
- 軍手
- 脚立・椅子の様な台座になるもの
- パテ
これだけの工具は最低限必要になります。特に銅の配管を切断する過程が重要で、ペンチでは配管を潰し切る形となります。潰さずに切るにはパイプカッター(チューブカッター)が必要となります。
ドライバーや軍手などは普通のご家庭でも常備しているかとは思いますが、ビニールテープやモンキーレンチ・パテは自宅にない方も多いかと思います。近くのホームセンターなどで購入しましょう。
それでは手順になります。箇条書きになりますのでご了承ください。
室外機が2階ベランダや特殊な場所に置いている場合は、一度中に入れてから運ばなければなりません。その搬出する経路をまずは確保しましょう。
エアコン本体は高い場所にあるので、脚立や台座などに乗って作業しなければなりません。床にそのまま脚立を置くわけにはいきませんので、シートやマットを敷いて行いましょう。ホコリやゴミなども落ちてくるのでそれを防ぐ役目もあります。
このカバーを取り外すためにドラーバーを使ってください。恐らく簡単に外れます。
エアコンの取り外しで最も難関な工程になります。2本、バルブキャップがあるのでまずはそれを取り外してください。その後にエアコンの冷房強制運転を5分ほど行いましょう。続けて細い方の配管バルブを締めます。そのまま強制運転を続けて、5分ほど経ったら太い方の配管バルブを締めて下さい。締めたらエアコンの停止をします。冷媒ガスが回収出来たら完了です。
ここからエアコンを使用する事はありません。リモコン側でエアコンの停止を確認したら速やかに電源も抜いてください。
先ほど、2本外したバルブキャップがあると思いますので、モンキーレンチを使用して取り付けて下さい。
室外機と繋がっている配管を取り外す作業になります。拝観はバルブ側ではなく直接接続されている「ナット」を外すようにしてください。外す瞬間に空気の漏れ出る音が出ます。プシュッと短い音ならばOKですが、ずっと漏れ出ている状態は冷媒ガスの回収が出来ていません。もう一度step4からやり直してください。
最初に外したカバーの一番上の部分辺りにある3本のコードの取り外し作業です。
プラスドライバーとマイナスドライバーを使ってキレイに取り外してください。切ってしまうと使用できなくなります。処分時以外は切らないように気を付けて下さい。
取り外した配線はビニールテープを先端に巻いて潰れないようにしてください。
最後の工程になります。室外機を取り外すのですが、ホースや配管がまだつながっている状態だと思います。
ホースを目立たなくするために化粧カバーをしている場合は化粧カバーをまず外してください。
ホースと配管はテープでぐるぐる巻きになっている状況ですので、丁寧に取り外しましょう。取り付けを業者に頼んでいる場合はカッターで切っても問題ありません。しかしドレンホースも切ってしまう恐れがあるので慎重に行ってください。
引越し時のエアコンの取り付け、取り外しは業者に依頼しよう
簡単に過剰書きで説明しましたが、思っている以上に取り外し作業は厄介です。特に冷媒ガスの回収工程は、経験のない方からするとよくわからない作業かと思います。
すべてスムーズに行ったとしても、素人作業ならば1時間以上はかかる作業になります。取外しのみで業者に依頼しても数千円で行ってくれるので、エアコンの取り付け取り外しは業者に依頼する事を推奨します。
エアコンの取り外しを業者に依頼した方が良いケース
基本的にどのタイプのエアコンも業者に依頼する事を推奨していますが、以下の場合は特に自身で取り外さないで業者に依頼しましょう。
- 屋根や壁に取り付けているエアコン、吊り下げタイプ
- 使用年数が10年ほどの古いタイプのエアコン
- 階段が急であったり通路の狭い古い住宅
エアコンの室外機は基本的に2階ベランダや1階の庭部分に置きますが、置く場所が無い場合は壁に取り付けたり、屋根の上に取り付ける場合があります。
この場合は特殊な技術が必要になりますし、もし作業中に転落でもしたら生死にかかわる危険な作業になります。
特殊な場所に室外機を置いている場合は必ず業者に依頼してください。
また、使用年数の古いエアコンや住宅そのものが古い場合も業者依頼を強く推奨します。
古いエアコンはエアコンそのものの劣化が考えられます。取り外し作業でパーツが破損したりする可能性が高く、せっかく新居に持って行っても壊れて使えないというケースも少なくありません。この様な場合は買い替える事を推奨します。
階段が急であったり、通路が狭い場合の住宅にお住まいの方も業者に依頼しましょう。室外機は30kgほどの重量物になります。そもそも運びにくい場所であったり危険性の伴う場所で室外機を運ぶのは困難です。この様な場合も業者に依頼するようにしましょう。
エアコンの取り外しを業者に依頼する際の費用相場
エアコンの取り外しを依頼する際の料金相場ですが多少の幅があります。
エアコン取り外しの料金相場 | 5,000~12,000円 |
最近は価格競争も激しくなっているので、格安で行う業者も数多く存在します。新居で新しいエアコンを購入するという場合は、購入先の量販店などでもエアコンの取り外しを行ってもらえます。※有料
まとめ
さて一通り読んで頂けたなら、エアコンの取り外しはなかなかハードルが高いと理解して頂けたかと思います。後学の為だとか、潰れても買い替える予定だからやってみたいという方以外には推奨は出来ません。
また、取り外しのみなら業者に依頼しても1万円かからない金額で可能です、事故や故障などのリスク、さらに手間や作業時間、工具の買い揃えなどを加味しても自分で取り外すという選択はなかなかならないと思います。
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