引越しのシーズンで、引越し会社を選んでいる方も多いかと思います。
全国に引越し会社は約3,000件あると言われており、その中でも最大手と言われているのが「サカイ引越センター」や「アート引越センター」が挙げられます。
近年売り上げランキングが大幅に変わり、今まで大手と言われていた引越し会社の中でも売り上げが落ちている会社も多くなりましたが、一般的に引越し会社で大手と該当されているのは以下の引越し業者になります。
- サカイ引越センター
- アート引越センター
- ヤマトホームコンビニエンス
- アーク引越センター
- ハトのマークの引越センター
- アリさんマークの引越社
- ハート引越センター
- 日本通運
この大手引越し業者の中で3社、「ア」から始まる会社があるのはお分かりいただけるかと思います。
たしかに「ア」から始まる引越し会社って多いな…
この様に思った事はありませんか?
実は「ア」から始まる引越し会社は皆さんお気付きの通り、とても多いのです。なぜ「ア」からはじまる引越し会社は多いのでしょうか?
今回はその理由を紐解いて解説していきますので、是非最後まで読んでくださいね。
「あ」ではじまる引越し会社が多い理由
全国に「ア」からはじまる引越し会社は一体何社あるのでしょうか。
実際に数える事はしていませんが、有名な会社だけでもアート引越しセンター、赤帽、アーク引越センター、アップル引越センター、アリさんマークの引越社、アース引越しセンターなどがあります。
しかも「アート」や「アーク」「アース」など似通った名前が多いのはなぜなのでしょうか
電話帳(タウンページ)の一番目に表示されるため
今でこそ、インターネットが普及したので電話帳で業者を探すようなことはしませんが、昔は地元の業者を探す際にはタウンページを使っていました。
「引越し」の職業で探した時に、表示される順は五十音順になります。
五十音順で最も一番上に表示されそうな名前と言えば「ア引越しセンター」や「アア引越しセンター」になりますが、実は一番上位に表示されるのは「アー」と伸ばし棒が付いている場合が一番上位に表示されます。
実際にある業者「アイ引越センター」よりも「アート引越センター」の方が上に表示されるのです。
アート引越センターが長年最上位に表示されるも対策する会社が増えた
この手法を利用して、1977年に「アート引越センター」がスタートします。実際にタウンページの最上位に記載されていたので、地元からの依頼もかなり多かった事でしょう。
しかしそのカラクリに気付いた会社が「アース引越センター」と「アーク引越センター」です。1980年にアーク引越センター、アース引越センターが共にスタートをし、アート引越センターはタウンページの最上位から転落する事となったのです。
電話帳の最上位表示を狙う変な名前の引越し会社が増える
アート、アース、アークなどの似通った名前の引越し会社が乱立し、電話帳最上位を狙う他社もどんどん起業するようになりました。
「アーアーアーアンシン引越サービス」「アーアーアイ引越しサービスセンター」「アーア引越センター」などが主に挙げられます。ほとんどは現在廃業になっていますが、1980年代はこの様な業者が乱立したと聞きました。
「アーア」が出れば次は「アーアーア」が出てくる。こんな無茶苦茶な事が実際にあったというのですから笑ってしまいますよね。
まとめ
電話帳から業者を調べる人は現在ほとんどいないかと思われます。いまではインターネットやポータルサイトなどで検索する方法が一般的ですが、高齢の方はいまだに電話帳を使用しているかもしれません。
引越し業者だけではなく、1980年代はアで始まる業者がたくさん増えたそうです。
例えば消費者金融。アイフル・アイク・アコムなど、消費者金融もアで始まる屋号が増えました。
今では電話帳を視野に入れた屋号を付ける人もいません。覚えやすい、人が一度見たら忘れないような名前を付けている業者が多いです。
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