引っ越しをする際には、処分しないものと処分をするものに分けますよね。
可燃ゴミの場合は、市町村指定のゴミ袋に入れてゴミステーションに持っていくだけですので簡単です。
しかし、不要になった家具などを粗大ゴミとして出す場合、どうやって処分しようか悩む人は多いです。
まだ粗大ごみが使える物なのであれば、小額でも買取業者に引き取ってもらうことも可能です。
それ以外にも色々な方法で粗大ごみを処分する方法があります。
ここでは、7つの処分方法とメリットやデメリットについて解説をしていきます。
ゴミの区分について|引っ越しゴミや家電製品の区分は?
まず、引っ越しの際に出るゴミとして以下のように分類されます。
ゴミの区分 | 種類 |
---|---|
可燃ゴミ | 紙やダンボール、生ゴミなど |
不燃ゴミ | 金属やガラス、アルミ缶など |
資源ゴミ | 新聞紙、プラスチック、乾電池など |
粗大ゴミ | 家電や家具などといった大きなゴミ |
ゴミの回収方法や粗大ゴミに分類されるものというのは自治体によって異なります。ですので、捨てようとしているゴミが、どの種類に分類されるのかを確認して下さい。
粗大ゴミに該当するのはどれ?
粗大ゴミは住んでいる自治体によって該当するものが違っているため、どう処分するべきか迷ってしまう人が多いです。
例としてあげると、東京23区では、粗大ゴミ=30cm以上あるゴミのことを指しています。
他の自治体では定義が違っていることもありますので、自治体に問い合わせをしましょう。
家電リサイクル法に該当するゴミは粗大ゴミとして処分できない
いざ粗大ゴミとして処分をしようとしても、そのゴミが家電リサイクル法にひっかかる場合もあります。
この家電リサイクル法に当てはまるものとして、エアコン、洗濯機(乾燥機含む)、冷蔵庫、テレビが挙げれます。
この4種類の家電は粗大ゴミとして引き取ってもらうことができないので注意が必要です。
上記の4つの家電の場合、以下のいずれかの処分方法で処分する必要があります。
- 所定の場所に持ち込んで処分してもらう
- 自治体に問い合わせをして処分をする
- 家電量販店に引き取ってもらう
なお、処分をしてもらう際にはリサイクル料金が発生しているのですが、製造年やメーカーなどによって料金が異なります。
ですので、実際に処分してもらう前に必ず料金について聞くようにしてください。
これ以外にも、パソコンの場合は資源有効活用促進法という法律によって、粗大ゴミではなくリサイクル品として引き取ってもらう必要があります。
粗大ゴミの処分方法|メリットやデメリットについて
粗大ゴミを処分するときの方法として以下の7つの方法があります。
そして、その方法ごとにメリットとデメリットとしてどんなものがあるのかを紹介します。
1.不用品回収業者に依頼をする
- もう使えなくなった物でも引き取ってもらえる
- 電話をして日時を指定すれば引き取りに来てくれる
- 軽トラックに乗る量であれば引き取ってくれるサービスを提供している業者もある
- 処分費用が自治体よりも高くなりやすい
- まだ価値がある家電や家具などだとしても無料で引き取られる
2.自治体が行っている粗大ゴミ処分サービスを利用する
- 自治体が提供しているサービスであるため、引越し業者や不用品回収業者に依頼するよりも出費を抑えられる
- 粗大ゴミとして当てはまるものであれば、そのまま処分してもらえる
- 指定された日時でしか処分できない
- 引取場所までは、家から自分で持ち運んでいかなくてはならない
- 自治体によっては個数に上限が設けられている
- まだ価値があったとしても、買い取ってもらうことができない
その自治体によって粗大ゴミに分類されるものが異なっています。
電話やインターネットで引き取ってもらう日時を予約して、最寄りのコンビニやスーパーマーケットなどで売られている「粗大ゴミ処理券」を貼り付けてください。
あとは、予約した日時に指定された場所に粗大ゴミを持っていけば引き取ってもらえます。
マンションやアパートに住んでいるのであれば、まずは管理会社や大家に指定された場所に粗大ゴミを置いてもいいか確認をして、了承を得てから置くようにしてください。
そして、戸建てに住んでいるのであれば、門や玄関の前に置くケースが一般的です。
基本的に指定されている場所までは自分で運搬をする必要があります。
ただし、身体に障害を抱えている、または65歳以上で一人暮らしをしている場合は、家から運んでくれますので、安心して下さい。
粗大ゴミの処分料は種類やサイズ、重量などによって異なることもあります。
例えば、東京都の場合は以下のような例があります。
粗大ごみの品目 | 処分料 |
---|---|
テーブル | 400円から1200円 |
ソファー | 800円から2000円 |
ベッド | 400円から2000円 |
扇風機 | 400円 |
処分料にどれくらいかかるのかも事前に自治体に確認をしてください。
3.ネットオークションで不用品を売る
まだ使える家電や家具なのであれば、ネットオークションを活用して売却する方法もあります。
- 自分では1円の値打ちもなく見えても、マニアから見るとお宝で高額になるケースもある
- 買取業者よりも高値で売却できることもある
- サイズが大きくなるほど梱包が手間取ってしまったり、送料が高くなることも
- いつ落札者が現れるか不透明
- 出品をする前に掃除をしたり、写真を撮る必要がある
- 落札者とトラブルになるリスクも
最もお金になる可能性があるのがネットオークションなのですが、すぐに落札してもらえるとは限りません。
また、出品や発送などの準備もしなくてはなりませんから、かなり時間に余裕を持って出品をしたほうがいいでしょう。
この他にも即決価格を低くする、週末に終了するなど、色々と考えておかなくてはなりません。
4.リサイクルショップに持ち込む
近くにあるリサイクルショップに持ち込んで買い取って貰う方法もあります。
- 営業時間内であれば、処分したい家具や家電を持っていける
- 出張買取をしているお店であれば、自宅まで来て見積もりや引取をしてくれる
- 中古品としても売れないものは引き取ってもらえない
出張買取をしているお店であれば、電話をすることで家に来てもらって、処分したいものの査定と買取をしてもらえます。
事前に、処分したいものをきれいにしたほうが査定額が上がりやすいです。
なお、電話で買取ができないものでも引取りは可能なのかも聞いておくことをおすすめします。
5.引越し業者に不用品を処分してもらう
引っ越し業者の中には、不要になった粗大ゴミを処分してくれる業者もあります。
- 引っ越しをする日に、粗大ゴミを引き取ってもらえるため、時間がない人にもおすすめです。
- 全ての引越し業者が不要品の処分をしているわけではない
- 引越し料金とは別料金になるため、粗大ゴミとして自治体で処分してもらうよりも出費がかさむ
また、処分をしてくれる引越し業者でも、引き取れるものと引き取れないものもあります。
例として挙げますと、アリさんマークの引越社であれば、粗大ゴミや家電リサイクル法対象の家電を処分してくれます。また、引き取れないものでも、不用品買取業者を紹介してくれる場合もあります。
ですので、引っ越しを依頼する前に、粗大ゴミなどのような不要品の処分はしているか確認しておくことで、スムーズに処分することも可能です。
6.買取業者に買い取ってもらう
買取業者に買い取りをしてもらうことで、お金にすることも可能です。
- 出張買取査定をしている業者もある
- 一括査定サービスを活用することで、一度に複数の業者に査定をしてもらえる
- 価値がある家電や家具の場合、思っていた以上の金額になることもある
- 商品としての価値がない場合、買い取りをしてもらうことができない
買取業者は、その家具などにどれくらいの価値があるのかを理解していますので、適正価格で買い取ってもらえる可能性が高いです。
ですので、比較的古くなく、問題なく使用できる家具や家電があるのであれば、買取業者に買い取りを依頼してみるといいでしょう。
7.知人や友人にあげる
親しい友人や知人で欲しい人にいらない家具などをあげる方法もあります。
- 処分にかかる費用が発生しない
- 家具を運んでもらう、または自分で運ばなくてはならない
- 相手がほしいと思うか分からない
運搬は自分たちでしなくてはなりませんから、重量があるものやサイズが大きいものの運搬ができない可能性もあります。
また、欲しい人がスムーズに見つからなかったり、個別にあげるのであれば、それだけ時間を要することになります。ですので、時間に余裕を持って準備を進めなくてはなりません。
いつ粗大ゴミを処分するのがベストなのか?
引っ越し予定日から逆算して、いつ粗大ゴミを処分するのかを決めましょう。自治体に粗大ゴミを処分してもらうのであれば、引っ越し予定日が確定してから自治体に予約をしましょう。
なお、年末年始や引っ越しシーズン等の場合、自治体も手一杯になりやすいですので、1ヶ月ほど時間を要することもあります。
買取業者やリサイクルショップに持ち込んで買い取ってもらうのであれば、買い替えたり使わなくなったタイミングで持ち込むようにした方がいいでしょう。
出張買取で家に来てもらうのであれば、引っ越し予定日直前だと慌ただしくなるため、2週間くらい前に依頼をしましょう。
友人や知人にあげたり、ネットオークションに出品をするのであれば、スムーズに引き取ってもらえない可能性は十分にありますので、遅くても引っ越し予定日の2ヶ月前には、友人に聞いてみたり、出品作業をするべきです。
1ヶ月前になっても、残ってしまった不用品は粗大ゴミとして自治体に依頼をするか、リサイクルショップなどに買取依頼をするといいでしょう。
引っ越し予定日まで粗大ゴミが処分できなかった場合
粗大ゴミは他のゴミの種類と比べて手軽に処分をすることができません。ですので、事前にどの方法で処分をするのかを決めておき、計画的に行動をしましょう。
それでも、予定が合わずに引っ越し日まで粗大ゴミを処分することができないこともあるかもしれません。
このような場合は、次の3つの方法の中から検討してみて下さい。
- 引越し先に持っていく
- 不用品回収業者に依頼をする
- 不用品回収もしている引越業者に依頼をする
引っ越しギリギリだと業者に断られてしまったり、料金を多めに取られてしまうこともあります。ですので、引っ越しまでに処分ができないことが確定した時点で、いずれかの方法を検討するようにして下さい。
引っ越しで不要になった粗大ゴミを処分する方法について、メリットとデメリット含めて解説してきました。自分では価値が無いものだと思っていても、高額な値段で買い取ってもらえるケースもあります。
ですので、粗大ゴミとして処分するべきなのか買い取ってもらう価値があるものなのかを踏まえながら、いくつかの方法を取り入れてみて下さい。
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