引越しの時に、荷物や住居の破損トラブルを経験した方はいませんか?
段ボールの中の荷物が壊れていたり、新築物件なのに引越しが終わるとなぜか壁や柱に傷がついていたりと自分が原因なのかそれとも引越し会社側に原因があるのか分からないといったケースが引越し時には多くあります。
もしかして引越し業者に壊された?
こういう場合はどうすればいいの?
破損トラブルの際、利用者としてはどうすれば良いのか分からないかと思います。また、引越し会社にクレームを入れても
大変申し訳御座いませんが、因果関係が不明なので弁償する事ができません。
このように「破損の因果関係」が不明な場合は引越し会社も弁償をしてくれない場合もあります。
引越し業界で最大手と言われているアリさんマークの引越社はどうでしょうか。アリさんマークの引越社は業界最高のサービスと接客応対と言われているので、破損トラブルも迅速に対応してもらえるのでしょうか。
今回は、アリさんマークの引越社で引越しをした際に起きてしまった荷物の破損や住居のキズなどのトラブルに対して、対処法やトラブル回避方法、スムーズに弁償してもらえる方法や弁償してもらえるケース、無理なケースなどを解説したいと思います。
最後まで読んで是非参考にしてみて下さい。
アリさんマークの引越社で破損トラブルになった人の口コミ
まず安心して欲しいのですが、アリさんマークの引越社側に過失がある場合はきちんと「補償」してくれます。
しかし、どのような状況でも補償してもらえるのか?と言われると違ってきます。実際に補償されなかったケースもああり、トラブルになっている人も多いです。実際にトラブルになった方の口コミを見ていきましょう。
以下の記事はアリさんマークの引越社を実際に利用した方の「リアルな口コミや評判」を集めた記事になります。是非参考にしてみて下さい。
アリさんマークの引越社で破損トラブルになった方の口コミ
実際の破損トラブルについては、Twitterでの口コミが一番信憑性・信頼度が高いです。実際にどのような対応をされたのか見ていきましょう。
破損トラブルになった場合はしつこく経過状況を確認する必要がある
最大手の引越し業者な為口コミ数も多く、破損トラブルに見舞われた方も多いみたいです。実際にトラブルになった方の中でも特に多かったのが「弁償してくれると言ったのに全く連絡がない」という口コミでした。
こういった場合に必要なのが、しつこいほど問い合わせて状況を確認する事が必要です。大手の引越し会社ですので、そのまま弁償せずに逃げるという事は絶対にありえません。
ですが、書類面や連絡が面倒になって結局諦めたというケースも少なくないようです。
また、破損した物や状況によって弁償されるものと弁償されないものがあります。では弁償してもらえない場合というのはどういった場合の時になるのでしょうか。詳しく解説していきましょう。
引越し時には破損トラブルが起こるという可能性を考えておこう
引越しの際にはいくつか注意点があります。皆さんはまさかプロの業者がミスをして荷物を破損してしまったり、新居の壁紙や柱に傷を付けてしまうなどといった事は全く想像していないかと思います。
プロなんだからまさか荷物を落としたりする事は無いだろう
室内も養生してくれてるし大丈夫だろう
この様に普通であれば考えるのですが、実際には頻繁に破損トラブルが起きています。
長年引越し業界に携わっている私も、年に数回荷物や住居の破損トラブルを起こしてしまいます。
我々引越し業界の作業スタッフも人間です。ミスをする事もありますし、無理をして荷物や家具家電の破損をしてしまう事もあります。
そして頭に入れておいて欲しい事があります。大手引越し会社に所属しているスタッフの多くは一時的なアルバイトや、入社歴の浅い社員になります。という事は、それだけ破損トラブルも起きやすいという事になります。
なので引越しをする際には、破損トラブルが起きる可能性を考えて準備をしなければなりません。そして、どんな場合でも破損した場合は引越し業者側が弁償してくれるわけではありません。
ではどういった場合の物は弁償してもらえて、弁償されない場合はどういった時なのでしょうか.
弁償してもらえる場合
アリさんマークの引越社だけに限らず、基本的に「業者側の過失」で荷物や住居の破損の場合は全て弁済対象になります。
以下のような場合は弁償してもらえます。例を挙げてみましょう。
- トラック内で荷崩れを起こして荷物が破損した
- 家具家電に十分な梱包がされておらずキズが付いた
- 運搬時に住居の壁紙を引っ掻いた
- 作業スタッフが運搬時に誤って段ボールを落とした
破損トラブルの大半は業者側の過失になり弁償の対象となりますが、対象外の場合もあります。どういった場合が補償対象外となるのでしょうか。
弁償してもらえない場合
通常の場合「標準引越運送約款」というものがあり、この約款に基づいて破損の弁償は行われます。この標準引越運送約款の「第九章の責任」という部分が弁済に関しての詳細なのですが、一部だけ抜粋しましょう。
第二十三条 (免責)
当店は、次の事由による荷物の滅失、き損又は遅延の損害については、損害賠償の責任を負いません。
一 荷物の欠陥、自然の消耗
二 荷物の性質による発火、爆発、むれ、かび、腐敗、変色、さびその他これに類似する事由
三 ストライキ若しくはサボタージュ、社会的騒擾その他の事変又は強盗
四 不可抗力による火災
五 予見できない異常な交通障害
六 地震、津波、洪水、暴風雨、地すべり、山崩れその他の天災
七 法令又は公権力の発動による運送の差止め、開封、没収、差押え又は第三者への引渡し
八 荷送人又は荷受人等の故意又は過失
標準引越運送約款より引用
簡単に説明すると「業者側の過失ではない場合」は補償対象外となります。ではどういった場合が対象外となるのでしょうか。一例を挙げてみましょう。
- お客様が荷造りした段ボール内の荷物が自然に破損した場合
- 明らかに年式の古い家電製品の故障
- 作業終了から3か月以降
- 標準引越運送約款で定められている運搬禁止物
- その他業者側の過失なのか因果関係が不明な物
ここで特に注意して欲しい点は「あなた自身が荷造りした荷物」です。
例えば段ボールをアリさんマークの引越社の作業スタッフが落としてしまって段ボール内の荷物が破損した場合は、アリさんマークの引越社の補償となりますが、運搬時に何も問題がなく荷解きをした際に段ボール内の物が壊れていたという場合はアリさんマークの引越社の補償対象外となります。
どちらに過失があるのか、因果関係が不確かな物についても補償対象外となります。これは前述した「標準引越運送約款」にも記載がありますので、お引越しをする前に必ず確認するようにしてください。
以下の記事で標準引越運送約款について詳しく解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
心配な場合は引越荷物運送保険に加入しよう
あなたや作業スタッフが細心の注意を払っても事故は起きてしまいます。例えば、引越しの配送中に居眠り運転の車が後ろから追突してきたとしましょう。
居眠り運転をして追突をしてきた人が任意保険未加入だった場合トラブルが生じます。アリさんマークの引越社のホームページ内にこういったケースの場合についての記載はありませんが、このような場合は原則引越し業者側に弁済義務はありません。
弊社の責任ではないので補償は出来ません
業界最大手の引越し会社なので、このような冷たい対応はあり得ないかと思いますが、無いとは言い切れません。「標準引越運送約款」に基づくのであれば、運搬中の相手側に過失のある事故の場合、引越し会社側に弁償する責任はありません。
こういったイレギュラーな場合の事も「万が一ある」という事も考えて、引っ越しの際は利用者側で「引越荷物運送保険」に加入する事をおすすめします。
引越荷物運送保険ってなに?
引越荷物運送保険とは「利用者側が」万が一の事を考えて加入する保険になります。この引越荷物運送保険に加入する事で、「標準引越運送約款」で業者側に過失がなく弁済義務がない場合でも保険金が支払われる事になります。
しかし、この引越荷物運送保険であっても補償されない場合があります。以下になります。
- 有価証券、現金、印紙、株券、債権、商品券など
- 貴金属や宝石類など:金、銀、プラチナ、象牙、べっ甲、珊瑚など
- 美術品や骨董品など:その他、価格決定が困難なものや金銭で購入できないもの
- 動植物:ペット、植木鉢など
- パソコンなどに入っているデータなど
- 爆発や発火の恐れがある危険物
現金や貴金属などは業者で運搬することは出来ないので、ご自身で身につけておいてください。
パソコン内のデータに関してはいかなる理由があっても、弁償することは出来ません。自家用車があるのであればご自身で運搬するようにしましょう。
荷物や新居の破損トラブルを起こさない為にやるべき事
前述しましたがアリさんマークの引越社に限らず、どの引越し業者にも破損トラブルは起きやすく、トラブルを避けるためにも「引越荷物運送保険」の加入をおススメしています。
またサカイ引越センターの場合に限り、こういった補償も考えて「安心パック」というものを有料オプションにはなりますが加入を推奨しています。
しかし、いくら補償されるとは言っても愛着のあるお荷物や、大切な家電製品を破損されたら誰でもいい気はしません。なるべくならトラブルを起こさなく、スムーズに引越しを終える事がどちらにとっても良い事なので、あなた自身も気を付けて引越しの身支度をしなければなりません。
それでは、どのような事に気を付ければ破損トラブルを未然に防ぐ事ができるでしょうか。たった数点の事に気を付けるだけで良いので引越し時には実践するようにしましょう。
荷造り時には1つ1つ丁寧に梱包する
引越し準備をする上でダンボール箱が何箱も必要になります。そしてその段ボールの中に日用品などを荷造りするかと思いますが、食器の梱包には要注意です。
食器は1つ1つ丁寧に新聞紙や緩衝材を使用して梱包する必要があります。適当に食器を重ねてしまったりすると、運搬時に食器どうしがぶつかってしまい、割れてしまいます。
こういった場合の食器の破損は補償の対象外となってしまいます。補償の対象だった場合の破損でも、食器そのものの価値でしか保険金は算出してもらえません。たとえ特別な思い出の食器だったとしてもそういったものは補償金に加えられることはありません。
なのでそもそもの破損から守るためにも、ご自身で丁寧に梱包するようにしましょう。
食器の梱包や割れない為の対策については以下の記事で詳しく解説しています、良ければ参考にしてください。
段ボールに何が入っているかを記載する
引越しの規模にもよりますが、ダンボールの個数は10~40個ほどになります。ご家族の引越しともなると50箱を越える場合もあり、どのダンボールに何が入っているか分からなくなってしまいます。
また数十個の段ボールを運搬するとなると、全ての作業スタッフに該当するとは言えませんが、乱雑に運搬するスタッフもいるかもしれません。
こういった事を防ぐ為にも、全ての段ボールには何が入っているか記載する事をおススメします。
ダンボールに何が入っているのか分かると、作業スタッフも運搬がスムーズになりますし、荷解き時も円滑に進みます。
アリさんマークの引越社に室内養生をきちんとしてもらう
アリさんマークの引越社はマンションであればエントランスやエレベーター内にきちんと養生をしてくれます。
また、室内の柱や壁など運搬時にぶつける恐れがある箇所にも丁寧にプラダン養生をしてくれます。しかし全てを業者任せにするのではなく、きちんと全ての箇所に養生をしてもらえてるか確認をする必要があります。
柱や壁に誤って家具や家電などをぶつけてしまうと、後に管理会社に請求されるケースもありますので、注意するようにしましょう。
荷造りをアリさんマークの引越社に全て任せる
アリさんマークの引越社には、荷造りも全てお任せするプランが用意されています。
プロに全てをお任せしたほうが丁寧に梱包もしてもらえますし、万が一破損した場合も「標準引越運送約款」に基づいて業者側に補償してもらえるのでお任せする方が良い場合もあります。
ただし引越し費用はお任せした方が高くなってしまいますので、ご自身の財布と相談して考えるようにしましょう。
まとめ
- アリさんマークの引越社では「標準引越運送約款」に定められた範囲で補償してもらえる
- 心配な場合は「引越荷物運送保険」に加入しよう
- 「標準引越運送約款」を引越し当日までに理解しておこう
- いかなる場合でも「データ破損」などの形のない物に補償は無い
- 業者に運搬させてはいけないものは自分で運搬しよう
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