「賃貸物件の初期費用の相場は?」「内訳はどうなっているの?」「安く抑える方法はある?」と考えていませんか。
賃貸物件の初期費用は大きな金額になることが多く、新生活を始めるうえで経済的に重くのしかかってきます。
出来るだけ安く抑えて賃貸契約したいですよね。
そこで本記事では、賃貸物件の初期費用の相場や目安と共に、初期費用を安く抑える方法を解説します。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
賃貸物件の初期費用とはそもそもなに?内訳は?
賃貸物件の初期費用は入居時に必要なまとまった費用のことを指し、契約日までに仲介する不動産会社に支払わなければなりません。
初期費用の中には様々な項目があります。
主な項目は以下の通りです。それぞれの項目ごとに説明していきます。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 日割りの家賃
- 鍵交換代
- 保証料
敷金
契約していた賃貸物件を退去する際に原状回復用として使われるお金のことです。
入居時に支払った敷金は、原状回復にかかった金額が差し引かれて退去時に戻ってきます。
担保として大家さんに支払うイメージですね。
退去時の原状回復の有無について、最近トラブルが多いと聞きます。大家さんや管理会社とトラブルにならない為にも、正しい知識が必要となります。
原状回復について、以下の記事で詳しく解説しています。「知らなかった」や「言った・言わない」などのトラブルにならない為にも、解説記事を読んで正しい知識を学びましょう。
礼金
大家さんに対してお礼の意味を成すお金のことです。
敷金は退去時に返ってきますが、礼金は退去時に返ってくることはありません。
仲介手数料
仲介する不動産会社に支払うお金のことです。
物件探しのサポートや内見時にお世話になるので、その文のお礼として支払いましょう。
最近では、仲介手数料が0円の不動産会社も多く見かけます。
仲介手数料についての詳しい内容は以下の記事でも解説していますので、良かったら参考程度に見てみて下さい。
仲介手数料に関してのおすすめ解説記事!
火災保険料
賃貸物件に入居する際には損害保険に加入する必要があります。
万が一の火災や落雷、風災に備えるための保険です。
加入した損害保険会社に支払われるお金のことを「火災保険料」といい、金額はプランにより異なります。
不動産会社が案内する場合がほとんどですが、自身で選んで加入することも出来ます。
火災保険の賢い選び方や火災保険についての詳細は、以下の記事で解説しています。是非読んで参考にしてください。
日割りの家賃
月の途中で入居した場合の当月末までの家賃のことを指します。
家賃は基本的に前月に翌月分を支払うため、当月分の家賃は入居時に支払う必要があります。
日割りの家賃の計算方法は以下の通りです。
(家賃÷30日)×入居月の残り日数
鍵交換代
防犯対策のため鍵交換は必須です。退去時には鍵を全て返却しなければなりません。
しかし、複製された鍵まで把握するのは至難の業。
そのため、鍵交換は必須なのです。鍵の形状により費用はかなり前後するので、不動産会社にあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
保証料
保証料は家賃保証会社に支払うお金のことを指します。簡単に言うと、連帯保証人のようなものです
連帯保証人を立てれば保証会社を利用しなくてもよいので、保証料が不要になる場合もあります。
家賃保証会社についての詳しい内容は、以下の記事で解説しています。よく読んで学んでみて下さい。
賃貸物件の初期費用の相場と目安
賃貸物件の初期費用の相場は家賃の6か月分と考えるといいでしょう。
前項で紹介した初期費用の項目ごとに目安の金額は以下の通りです
項目 | 初期費用の目安金額 |
---|---|
敷金 | 家賃の1ヶ月分 |
礼金 | 家賃の1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃の1ヶ月分 |
火災保険料 | 1万~2万円 |
日割りの家賃 | 入居日により異なる |
鍵交換代 | 1万円 |
保証料 | 家賃の0.5ヶ月分 |
ざっくりですが、家賃7万円の物件を契約するとして計算してみましょう。
入居日は11月1日だったとします。
すると、敷金7万円+礼金7万円+仲介手数料7万円+火災保険料2万円+日割りの家賃7万円+鍵交換代1万円+保証料3万5000円=34万5000円となります。
これはあくまで大体の目安なので、具体的な料金は不動産会社に問い合わせてみましょう。
賃貸物件の初期費用を安く抑える方法
賃貸物件の初期費用はまとまったお金が必要になるので、経済的に痛手になりますよね。
「初期費用を安く抑えたい」と考えている人も多いでしょう。
そこで、賃貸物件の初期費用を安く抑える方法を7つ紹介します。
この方法を駆使すれば最大で数十万円を節約することも可能ですよ。
賃貸物件の初期費用を安く抑える方法は以下の9つです。
- 敷金・礼金が0円の物件を探す
- フリーレント物件を探す
- 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
- オフシーズン(閑散期)に入居する
- 大家さんに直接交渉する
- 引っ越し前に不用品を処分する
- 初期費用を分割払いにする
- 家具・家電付き物件を選ぶ
- オプションをつけない
敷金・礼金が0円の物件を探す
敷金・礼金が0円の物件を選ぶだけで初期費用をかなり安くすることが出来ます。
前項の例を元にすると、家賃が7万円なので14万円も節約することが出来るのです。
しかし、敷金が0円の物件は退去時の原状回復に多額の費用が掛かった場合、それを全て自己負担しなければなりません。
必ずしも、退去時に多額な費用がかかるとは限りませんが、注意が必要です。
敷金・礼金が一切かからず、初期費用がかからない物件を借りたい方には「レオパレス」を推奨しています。レオパレスの物件については以下の記事でも解説しています。参考にしてください。
フリーレント付き物件を探す
フリーレントとは、一定期間家賃が無料の契約形態のことです。
最も多いフリーレント期間は、1ヶ月間となっています。
大家さんは家賃収入を得るために、フリーレントにすることで早く入居してもらうことが狙いです。
最近徐々に増えつつあるこのフリーレント付き物件には注意点があります。
2つの条件の物件を例に見てみましょう。
- 家賃7万円、敷金1ヶ月分、フリーレント1か月付き
- 家賃7万円、敷金なし、フリーレントなし
この2つは実質支払う金額が同じです。フリーレントと聞くとすごくお得に感じますが、このようなことは多々あります。
これはフリーレント付き物件の落とし穴なので、注意が必要です。
フリーレント賃貸物件のメリットやデメリット、そのほかの詳しい内容は以下の記事で解説しています。是非読んで賢いフリーレント物件の選び方を学んでください!
オフシーズン(閑散期)に入居する
2~3月は入学や入社を控えている人が多いため、不動産会社や引っ越し業者は繁忙期です。
一方で、オフシーズン(閑散期)は7~8月頃を指します。この時期が狙い目です。
オフシーズンは入居者が少ないため、入居してもらいやすい環境を大家さんが整えています。
敷金・礼金を0円にしたり、こちらの要望を素直に聞いてくれたりします。
大家さんに直接交渉する
大家さんに「初期費用を安くしてもらえないか」と直接交渉するのも1つの手です。
交渉するタイミングもオフシーズンの方が要望は通りやすく、実現しやすいでしょう。
引っ越し前に不用品を処分する
引っ越し業者に引っ越しをお願いした場合、荷物の量で料金が変動します。
荷物の量が多ければその分費用が高くなるのです。
そのため、引っ越し前には不用品は処分しておきましょう。
中古品としてリサイクルショップやジモティーという無料の広告掲示板アプリで売りに出せば、初期費用の足しにもなります。
初期費用を分割払いにする
賃貸物件の初期費用は基本的に一括で支払うものですが、分割払いすることも可能です。
しかし、分割払いはクレジットカードでの支払いを指定した場合のみです。
賃貸物件の初期費用の支払方法は以下の3つです。
- クレジットカード
- 口座振替
- 振り込み
口座振替と振り込みは分割払いができません。
クレジットカードの場合は最大で24回~36回での分割ができます。最近はクレジットカードに対応している不動産会社を増えています。
もし、クレジットカードでの支払いを希望する場合は、不動産会社に対応しているかどうか確認しましょう。
家具・家電付き物件を選ぶ
もし、あなたが数か月単位の出張や転勤をする場合は、家具・家電付き物件を選ぶことをおすすめします。
多少、不便に感じることもあるとは思いますが、初期費用の面でいうとかなりの節約になります。
長く住むのであれば、もちろんおすすめはしません。
自分に合った家具・家電を利用して生活したいですもんね。
家具・家電付きの物件を借りたい場合は、前述した「レオパレス」がおすすめです。初期費用も最低限で、家具家電付きはとてもありがたいですよね。
オプションをつけない
オプションとは、不動産会社が入居前に行う消臭・消毒作業やトラブル時の業者手配の代行サービスなどを指します。
これらは相場で1万~2万円かかることが多く、値段に見合っていないサービスです。
消臭・消毒作業はスプレーを吹きかけるだけのことが多いようです。
また、業者手配の代行は一見すると便利に見えますが、自ら連絡して手配することでオプション料金を払わずに済みます。
オプションを外せるかどうかの確認は事前に不動産会社に行っておきましょう。
賃貸物件の初期費用が支払えない場合の対処法
賃貸物件の初期費用を安くは抑えることができたものの、それでも予算的に支払えない方に向けて対処法を紹介します。
その方法は、受給することが出来る助成金や補助金を探し申請することです。
各自治体により、制度や金額は異なります。この助成金や補助金の存在を賃貸契約した後に知るのはかなり損しています。
詳細の確認方法は各自治体のホームページや、担当窓口への問い合わせです。
「●●(地名) 賃貸 補助金」で検索をかければホームページが表示されます。数十万単位で受給できる場合もあるので、ぜひ一度調べてみてください。
助成金・補助金については以下の記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。
賃貸物件の初期費用を支払うタイミングと最終行先
賃貸物件の初期費用はいつ支払わなければならないのか?
結論からいうと、入居審査に通過後~契約締結までの間だったらいつでも構いません。
契約締結というのは、契約書にサインして印鑑を押すまでのことです。
また、賃貸物件の初期費用にはいくつか項目があることを解説しました。
その項目ごとの最終的な行先は以下の通りです。
敷金・礼金・日割りの家賃 | 大家さん(不動産の所有者) |
仲介手数料 | 不動産会社 |
火災保険料 | 不動産保険会社 |
鍵交換代 | 鍵取り扱い業者 |
保証料 | 賃貸保証会社 |
賃貸物件の初期費用の相場と目安、安く抑える方法のまとめ
本記事では、賃貸物件の初期費用の相場と目安、そして初期費用を安く抑える方法を解説しました。
賃貸物件の初期費用の項目と目安の金額は以下の通りです。
項目 | 初期費用の目安金額 |
---|---|
敷金 | 家賃の1~3ヶ月分 |
礼金 | 家賃の1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃の1ヶ月分 |
火災保険料 | 2年契約で1万~2万円 |
日割りの家賃 | 入居日により異なる |
鍵交換代 | 1万~2万円 |
保証料 | 家賃の0.5ヶ月分 |
そして初期費用を安く抑える方法は以下の9つがあります。
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- 敷金・礼金が0円の物件を探す
- フリーレント物件を探す
- 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
- オフシーズン(閑散期)に入居する
- 大家さんに直接交渉する
- 引っ越し前に不用品を処分する
- 初期費用を分割払いにする
- 家具・家電付き物件を選ぶ
- オプションをつけない
本記事を参考に賃貸物件の初期費用を安く抑え、納得のいく賃貸契約をしましょう!
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